「広告代理店にお願いしておけば、なんとかなるかな」「PRって、まずは露出を増やすことが大事なんですよね?」
こうした声を聞くことは、決して珍しくありません。特に、限られた予算の中で事業を伸ばそうとしている地方企業や中小企業の経営者・ご担当者の方からは、現実的で切実な悩みとして語られることが多いです。
「正直、広告費はできるだけ抑えたくて、PRで何とかならないかと思っている」「メディアに取り上げてもらえたのに、思ったほど売上に結びつかなかった」。こうした違和感は、とても自然なものですし、同じ壁にぶつかっている方は少なくありません。
その背景には、広報PRに対する期待と役割が、少しだけ整理しきれていない、という事情があるのかもしれません。

認知はお金で広げられるが、それだけでは足りない
広告は、必要なタイミングで必要な人に「知ってもらう」ための、有効な手段です。一方で、「気になる」「なんだか良さそう」「ここなら信頼できそう」といった感情は、広告費を投下しただけでは簡単に生まれません。それでも私たちは、忙しさの中で、PRも広告と同じ物差しで測ろうとしてしまいがちです。
「広告換算値」は万能な指標ではない
「今回のPRは、広告換算値にすると〇〇円分だった」。この表現自体が間違いというわけではありませんが、広告換算値は「もし広告だったら、これくらいの枠になる」という仮定の話に過ぎません。PRの価値は、本来それだけでは測れないものです。
広告はお金を払って枠を買う行為です。一方で広報PRは、メディアや生活者との関係性を、時間をかけて積み上げていく活動です。この違いを曖昧なままにしていると、「露出は増えたのに成果が見えない」「やっていることは間違っていないはずなのに」という状態に陥りやすくなります。
「興味・好意・信頼」をどう事業につなげるか
では、広報PRを通じて生まれる「興味・好意・信頼」を、どうすれば事業の成長につなげられるのでしょうか。その考え方の整理として、私たちはPESOモデルを用いています。広告(Paid)だけに頼るのではなく、報道や口コミ(Earned)、SNSでの共有(Shared)、自社メディア(Owned)を連動させて設計していくことが重要です。
ターゲットの課題に寄り添う情報で興味を喚起し、共感できる背景やストーリーで好意を育て、専門性や一貫した発信によって信頼を積み重ねていく。それらを、メディア露出、SNSでの広がり、自社メディアでの継続的な接点という流れの中で機能させていくことで、広報PRは初めて「事業に効く活動」になります。
限られた予算だからこそ、関係性を資産にする
予算に余裕がないからPRを選ぶのではなく、予算に限りがあるからこそ、関係性を積み上げていくPRが効いてきます。短期的な露出ではなく、長期的に信頼が残る仕組みをつくれるかどうかが、結果として事業の安定性を左右します。
私たちが大切にしていること
私たちビークプロモーションは、PRを広告の代替手段として扱っていません。事業の背景や強み、目指す方向を理解したうえで、一緒に考え、試し、育てていく。そんな伴走型の広報PRを大切にしています。
「興味・好意・信頼」という数字では測りにくい価値を、きちんと仕組みとして積み重ねていくこと。その積み重ねこそが、揺るぎにくい顧客との関係や、持続的な事業成長につながると考えています。