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MARKETING & CREATE / MORIOKA, JAPAN

ブランディングの“頓挫”問題

ブランディングという言葉は広く使われていますが、実際には「何のためにやるのかが整理されないまま進んでいるケース」を多く見てきました。

ロゴを作りなおす。
Webサイトの見た目を整える。
SNS発信を始める。

こうした施策自体が悪いわけではありません。
ただし、事業として「誰に・何を・なぜ届けるのか」が定まっていない状態で進めると、ブランディングは成果につながらず、単なる“雰囲気づくり”で終わってしまいます。

結果として起きるのは、

・メッセージが一貫せず、顧客に伝わらない
・取り組みが場当たり的になり、効果測定ができない
・投資に対して、事業成果が見えない

といった、機会損失に近い状態です。

これはセンスや努力の問題というより、準備と設計の不足による構造的な課題だと考えています。

問題は「発信」ではなく、「整理不足」

ブランディングがうまく機能しない理由の多くは、発信力の弱さではありません。

・どの市場で戦うのか
・どんな顧客に選ばれたいのか
・どの価値を強みとして打ち出すのか

こうした前提条件が整理されないまま表現だけを整えても、ブランドは積み上がりません。

ブランディングは、本来「見せ方」の話ではなく、「事業の立ち位置を定義する作業」だと捉えています。

先にやるべきなのは、「構想」と「設計」

成果につながるブランドづくりには、発信の前に「構想する工程」が必要です。

・自社はどんな課題を解決する事業なのか
・競合と比べて、どこに違いがあるのか
・価値を、どの順番で伝えるべきか

この整理ができていない状態で表現を整えても、伝えたいことは増えても、「伝わる形」にはなりません。

私たちは、ブランディングを表現づくりではなく、「事業構造を言語化するプロセス」として扱っています。

「事業としてのブランド」を育てるための3つの視点

現場で大切にしているのは、次の3点です。

1. 価値の定義
誰の、どんな課題に、どう応える事業なのか。まずは「選ばれる理由」を整理します。

2. 再現性の設計
属人的な発信に依存せず、継続でき、積み上がる形に落とし込みます。

3. 継続的な改善
一度決めて終わりではなく、成果や反応を見ながら調整し続ける前提で設計します。

まとめ

ブランディングは、事業を飾るためのものではありません。事業の価値を整理し、「なぜ選ばれるのか」を明確にするための手段です。

見た目や発信に投資する前に、まずは「何を強みとして、どう戦うのか」を整理する。
そこが定まってはじめて、ブランドはコストではなく、事業を支える資産になると考えています。