ホームページのデザインは、ユーザーが持つイメージに直結するものです。商品やサービスをいかに伝えるかが重要になります。ホームページのデザインにはさまざまな手法があり、どうしたら伝わるのかを考えながら一つ一つ選択していきます。
デザインはそのときの時代のはやりなどもありますが、近頃特に注目されているのが「ミニマルデザイン」です。どうしたらユーザーに伝わるWEBサイトを作れるのか、模索している人におすすめです。
ミニマルデザインとは
WEB担当者でも一度も耳にしたことがないなんて人もいるかもしれません。ミニマルデザインとは、できる限り構成する要素を減らしたデザインのことをいいます。
ミニマル=必要最低限の意味があります。なんでも主張しすぎたデザインでは、本当に伝えたいことが伝わりにくくなってしまいます。こだわるのはいいのですがあまりにもデザインが主張しすぎて、結局何も目立たない結果になってしまいます。
それに対してミニマルデザインは、それぞれ邪魔にする要素もほとんどありませんし、ユーザーにとって伝えたいことを表現できる良さもあります。
ミニマルデザインには“定義”があるわけではありません。できるだけシンプルですっきりとしたデザインのなかに、いかに伝えたいメッセージを込められるのか、強く主張できるのかが条件ともいえるのではないでしょうか。
ただしミニマルデザインを意識するあまり、なんでも減らせばいいわけではありません。あくまでも必要なものを最低限にすることに意味があります。今まで主張の強いホームページを制作していた人にとっては、シンプル過ぎて質素に感じるかもしれません。
でも本当に伝えたいことがホームページを通して伝えられていれば問題ないのです。
ミニマルデザインを取り入れるときのルール
ホームページにミニマルデザインを取り入れたいと思っている人のために、最低限覚えておきたいルールについて説明します。厳しいルールがあるわけではありませんので、ある程度自由にデザインが楽しめるはずですよ。
- 伝えたいメッセージを明確にする
ミニマルデザインは、見てくれるユーザーに何を伝えたいのかを明確にしなくてはいけません。WEB担当者のなかにはユーザーに伝えたいことが多すぎて、何を伝えたいのか届かなくなってしまうこともあります。一番伝えたいことを一番に明示できるようにするためにも、メッセージを明確にしてからミニマルデザインを取り入れるようにしてくださいね。
- 色使いは最小限に抑える
ホームページの色を使いすぎてしまうWEB担当者の人もいるのですが、できるだけ少なくすることも大切です。色のコントラストがはっきりしているほうが、より伝えたいメッセージが明確になりますし、アクセントにもなります。
よく1つの画面に3色までともいわれるように、色を使いすぎてしまうと目がチカチカしてしまうことも…。色使いを減らす代わりに、読みやすい文字のフォントを使いインパクトを与える方法もあります。
- 無駄を省いてくこと
ミニマルデザインにおいて最も意識しなくてはいけないのが無駄を省くことです。余分なものは一切省きつつ、極めてシンプルなデザインにしなくてはいけません。
装飾を取り入れるときは「本当に必要なのか」を考え、配置の必要がないときはデザインから削除するようにしましょう。
デザインはなんとなく行うものではなく、すべてに理由があってこそ取り入れるものになるな.のです。一度ホームページを見直すと、改善点が見えてくるはずです。
ミニマルデザインを取り入れたホームページ
ミニマルデザインを実際に取り入れたホームページは、実は身の回りにもたくさんあります。なかでも最も知名度が高く有名なのが「アップル社」です。
https://www.apple.com/jp/
iPhoneを使っている方など、一度は見たことがあるのではないでしょうか。シンプルで無駄な装飾がまったくなくmメッセージ性が伝わりやすいデザインが特徴です。長年変わることのないシンプルなデザインは、どんな世代にも愛されるデザインともいえます。
ストレートにメッセージを伝えるプロダクトデザインといえるのではないでしょうか。他にも「MUJI HOUSE VISION」や宿泊施設の「星のや」も有名です。ブランドのイメージも大切にしているのが伝わってきますね。余白の取り入れ方のバランスもよく、メッセージがダイレクトにわかりやすいのではないでしょうか。
まとめ
ミニマルデザインは、本当に伝えたい内容をユーザーに伝えるためにも必要な方法です。デザインがおしゃれなものや、色彩豊かなホームページも見かけますが、色を使いすぎてしまわないように注意してくださいね。
ミニマルデザインを取り入れたからといっても、コンバーションが増えるとは限りません。あくまでもデザインの完成はスタートラインになりますが、ユーザーに正しく伝わっているのか、認識してもらえているのかを検証しつつ、ホームページを完成させてくださいね。