Contact

MARKETING & CREATE / MORIOKA, JAPAN

Slack自動化は最初の1本から始める

Slackの自動化は「最初の1本」で流れが決まります

チャットツールとしてSlackを使っている会社は多いと思います。日々のやり取りには困っていないものの、「もう少し手間を減らせないか」と感じる場面は意外とあるのではないでしょうか。申請の受付、定例の連絡、問い合わせの一次対応など、毎回だれかが手を動かしている作業は、自動化の候補になります。

Slack自動化は最初の1本から始める

ただ、自動化と聞くと身構えてしまう方も少なくありません。「専門知識がないと難しそう」「途中で挫折しそう」という不安はよく分かります。そこで今回は、最初の1本をどう選び、どう組み立てるかという視点で、Slack自動化の実務的な進め方を整理してみます。大がかりな仕組みをいきなり目指すのではなく、小さく確実に動くものから始めるのがコツです。

まず「Workflow Builder」で足元を固める

Slackには、コードを書かずに簡単な自動処理を組める「Workflow Builder」という機能があります。これはSlackの管理画面から操作でき、決まった条件で決まった動きをさせる、という単純な流れを作るのに向いています。最初の1本は、この機能の範囲内で完結するものを選ぶと無理がありません。

向いている作業を見極める

Workflow Builderが得意なのは、入力と通知が中心の作業です。たとえば次のようなものが考えられます。

  • 特定のチャンネルに入ってきた人へ、案内メッセージを自動で送る
  • フォームで受け付けた申請内容を、担当チャンネルへ整った形で流す
  • ボタンを押すと、決まった項目を入力する画面が開く

いずれも「毎回だれかが同じ文面を打っている」「入力の抜け漏れが起きやすい」といった、地味だけれど繰り返し発生する作業です。派手さはありませんが、こうした作業ほど自動化の効果が積み上がっていきます。

最初の1本の選び方

候補が複数あるときは、次の3点で絞り込むと決めやすくなります。第一に、発生頻度が高いこと。第二に、手順が単純で例外が少ないこと。第三に、失敗しても影響が小さいことです。この3つを満たす作業なら、途中でつまずいても立て直しやすく、完成したときの手応えも得やすくなります。

逆に、例外処理が多い作業や、判断を伴う対応をいきなり自動化しようとすると、設計が複雑になり挫折の原因になります。最初はあえて簡単なものを選ぶのが、長続きさせる近道です。

設計は「入口・処理・出口」で考える

自動化を組み立てるときは、頭の中を「入口」「処理」「出口」の3つに分けて整理すると迷いにくくなります。

入口:何をきっかけに動かすか

入口は、処理が始まるきっかけです。チャンネルへの参加、フォームの送信、ボタンの押下などが該当します。ここが曖昧だと、動いてほしくない場面で動いてしまったり、逆に動かなかったりします。まず「どんなときに始まるか」を一文で書けるくらい明確にしておきます。

処理:間で何をするか

処理は、きっかけを受けて実行する中身です。メッセージを送る、内容を別のチャンネルへ転記する、といった動作を指します。ここは欲張らず、ひとつの流れにひとつの目的だけを持たせると、後から見直すときにも分かりやすくなります。

出口:どこに結果を届けるか

出口は、処理の結果がどこに届くかです。担当者へのメンション、記録用チャンネルへの投稿などが考えられます。誰が受け取り、次に何をするのかまでイメージしておくと、実際に運用を始めてからのすれ違いが減ります。

Workflow Builderだけでは足りなくなったら

使い始めると、「もう少し複雑な条件で動かしたい」「別のツールと連携させたい」という要望が出てくることがあります。ここが二段階目です。標準機能の範囲を超える部分は、外部のサービスや仕組みと組み合わせて実現していきます。

外部連携で広がること

Slackは、他のツールと連携させることで役割が大きく広がります。たとえば、問い合わせ内容を別の管理表へ蓄積したり、特定の条件を満たしたときだけ追加の処理を走らせたり、といった使い方です。ここまで来ると、単なる通知ツールから、業務の流れをつなぐ中継地点へと性格が変わっていきます。

近年は、文章の要約や下書き作成を担う仕組みをSlackとつなぐ動きも増えてきました。たとえば問い合わせの文面を整えて担当者へ渡す、といった補助的な役割を任せる形です。こうした連携は便利な一方で、設計を誤ると想定外の動きにつながることもあります。段階を踏んで、少しずつ範囲を広げていくのが安全です。

広げるときの3つの注意点

連携を進めるときは、次の点を意識しておくと安心です。

  • 権限の範囲を必要最小限にとどめる。むやみに広い権限を渡さない
  • 誰が管理者なのかを明確にし、担当者が変わっても引き継げるようにする
  • 動作を記録し、想定外のときにさかのぼって確認できるようにする

自動化は「作って終わり」ではなく、運用しながら整えていくものです。最初から完璧を目指さず、動かしながら改善していく姿勢のほうが、結果的に長く使える仕組みになります。

小さく始めて、育てていく

Slackの自動化は、最初の1本さえ動けば、その後の景色が変わります。ひとつ成功体験ができると、「次はこれも任せてみよう」と自然に広がっていくからです。逆に、いきなり大きな仕組みから手をつけると、複雑さに押されて途中で止まってしまいがちです。

大切なのは、身の回りにある「毎回だれかが手を動かしている作業」を見つけ、そこから小さく始めることです。発生頻度が高く、手順が単純で、失敗しても影響が小さい作業を1本選び、入口・処理・出口を整理して組み立てる。この積み重ねが、無理のない自動化につながっていきます。

専門的な部分はありますが、進め方の考え方そのものは、経営者の方にとっても十分イメージできるものだと思います。まずは社内を見渡して、最初の1本の候補を探してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。


自社に合った自動化の進め方について、頭の整理からご一緒します。よろしければ、30分のご相談からお気軽にどうぞ。

30分相談はこちら