SEOの対策手段としても欠かせないものであり、高い費用をかけずにホームページの検索順位を狙う方法といえば「ロングテールキーワード」が挙げられます。
自社のホームページに多くのユーザを誘導する為には自然検索で上位に表示させなくてはいけません。ロングテールキーワードを使った「ロングテールSEO」についてわかりやすく解説していきます。
ロングテールSEOとは
まず、ロングテールとは商品の売上をグラフ化したときに、ニッチな商品の売上は横に長く伸びる特徴があることから付けられた名前です。
クリス・アンダーソンによって提唱されたもので、「需要の小さなニッチな商品を揃えることで売上などの成果に大きく貢献する現象」というとわかりやすいかもしれません。
インターネットショッピングの手法として使われていたもので、売れない商品でも豊富に商品数を揃えることによって、結果として売上UPに繋がるという考え方です。
ロングテールSEOでは、ニッチなキーワードを狙い検索上位に表示させるのを目的としています。例えば、「ホームページ制作」で調べたときに検索数も多いビックキーワードだと、強豪も多いので検索上位を獲得するのは難しいものです。
でも「ホームページ制作 岩手」としたらどうでしょうか。検索する件数こそ減ってしまうものの、検索で上位を取得できる可能性は格段に高くなります。ロングテールSEOは優れたキーワード戦略ともいえます。
ロングテールSEOのメリット・デメリットとは
ロングテールSEOをホームページに取り入れることによって、どんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。自社のホームページを上位にあげるためには何をしたらいいのか迷っている人にとっても参考になるはずです。
メリット1:ユーザーのニーズが獲得できる
SEO対策で最も大切なことの要因に「コンテンツの質」があります。検索して訪れたユーザーに対してどれだけ有益な情報を与えることができるのか?またコンテンツのクオリティの高さも重要です。
ロングテールSEOは複数のキーワードを組み合わせるのでニーズにあった有益なコンテンツが作りやすくなるのです。よりターゲットを絞った結果を表示させ、ユーザーの滞在時間や集客に繋がるホームページになるのです。
メリット2:複数のスタッフでコンテンツ作成ができる
キーワードの共有は必須ですが、お互いが協力しあいSEO対策を行うこともできます。キーワードの内容も明確ですし、リストアップしておけばメンバーそれぞれにコンテンツを制作し作業もでき、効率化にも繋がります。
また、予算が少なくても地道な努力でできる対策ですので、コストを抑えた運用もできます。もちろんコンテンツを作成する人件費は必要ですが、コストを抑えて結果を求める人向けです。
メリット3:ホームページの安定的な収益に繋がる
ニッチなキーワードで上位を狙っているので、他社との競合性が低くアップデートでも急に順位が下がってしまうリスクが少なくなります。
1つのコンテンツで上位を目指しているわけではありませんし、一部のコンテンツの順位が下がってしまってもそこまでの影響がありません。ホームページを資産として中長期的な収益化も目指せます。
デメリット1:コンテンツの管理は徹底する
質の高いコンテンツを作り続けるのは意外と難しいもの。文字数を増やすことばかりになってしまい、内容の薄いコンテンツではなんの意味もありません。
また、コンテンツの質を維持する為にも設置したリンクが切れてしまっていないか?同じような内容のものがないか確認していかなくてはいけません。
定期的にホームページを見直し分析、改善は必要です。また制作したあとは客観的にコンテンツを見直すことも必要です。
デメリット2:収益化に時間がかかる
ロングテールSEOはニッチなキーワードなので、実施してすぐに結果が出るわけではありません。即効性を求めるのであれば別の方法がいいかもしれません。
ロングテールSEOのやり方
ロングテールSEOは地道な努力があって成果に繋がります。
1. キーワードの選定から始めます。月間検索数をもとにバリエーションを増やします。Googleのキーワードプランナーは初心者でも使いやすいのでおすすめです。
2. キーワードを使ってコンテンツを設計します。ユーザーが何を求めているのか?を考えます。また、1つのコンテンツに対して1つのキーワード以上の設定をせず、リスト化します。
3. ユーザーがコンテンツを閲覧したあとに他のホームページでは情報を探す必要のないような、中身の濃いコンテンツを作ります。サジェストキーワードも積極的に使います。
4. コンテンツの反響を確認するため、Googleの「アクセス解析ツール」を使います。順位があがらないコンテンツは、その要因を分析し改善していきます。